最近、母が歯科に通い始めた。

母が言うには、ほとんどの歯を抜くという。

やはり私としては、歯科医に確認したいと言う思いで、後日、同伴することにした。

その歯科は、ショッピングセンター内にある小さな施設だった。

ドアを開けて、見回すと、すぐ前が待合になっていて、椅子が10脚ほどあろうか?

サラリーマン風の患者が1人。

会社に行く前に来ている様子だった。

何となく寂しさも感じたが、受付では2人の女性が笑顔で出迎えてくれた。

母は、診察カードを渡し、お願いしますと、挨拶した。

そのサラリーマン風の患者が呼ばれ、そしてすぐに母が呼ばれ、私と一緒に診察室に言った。

先生の話は至極、当たり前のことで、私にも十分納得できた。

つまり母は何年も前から糖尿病で、歯周病菌で骨が溶けている。

それと同時にその歯周病菌が体内に入り、悪さをして、血糖値も上げている。

そのような関係にあるというような、説明を受けた。

またX線写真でも、素人目から見ても、抜かざるを得ないと感じた。

そして入れ歯にしてゆくという治療の流れ。

しかしこの歯科医での説明で、一番、私が教育されたこと、、、

それは、これからは一生歯科に通わないといけない

ということ。

初めて会った客に対して、何を伝えるか?

一番初めに何を伝えたか?教育したか?によって

その後の顧客が長い付き合いになるか、または傷みさえなくなれば、忘れ去られる歯科医になるかの分かれ目だと言える。

とにかく先生と患者という立場で、「ど頭」で教育する。

こちらは痛みに耐えかねてきているので、治していただけるのなら何でも従いますよ~の状態。

そこで言われたことは忘れられない。

建築士も、初めて会うクライアントに対して初めに伝えるスクリプトを用意しておきたい。

例えば、設計料は、200万~ですよ。とかでしょうか。(笑)

初めに言っておけば、【説明だし】、後で言うと【言い訳】になってしまいます。

PS この歯科の受付には、小冊子が3冊(インプラント、小児歯科の知識、銀歯やアマルガムの問題点)、子供クラブ(名前:アンパンマンクラブ)の入会パンフレット、透明マウスピース矯正の相談チラシがありました。

これでも凄いなと感心しておりますと、

待合の壁には、「予約時間の5分前来院の協力」のお願いです。

そこには以下の文言が書いてあります。

『5分前来院のご協力をお願いします。

予約時間を過ぎてご来院された場合、予約変更をお願いすることがあります。

事前にお電話にてご連絡ください。』

しっかり教育されてしまいます。

さらにすごいと感じたものがあります。

初来院のお子様には、ガチャガチャが回せて、おもちゃが当たるのです。

子どもも教育されてしまうのです。

何ともすごい歯科医院なのです。