人間の寿命は、100年時代と言われて久しいが、日本の会社の寿命は7年らしい。
アメリカの会社はもっと短命で、5年と言われている。
そうすると日本では会社を設立しても、平均的には、その7年後に無くなる。
人が大学を卒業し、―――いきなり会社を設立し、その7年後消滅する―――、これを繰り返せば、一生の内に、10回ぐらいは、会社設立のチャレンジができることになる。
サラリーマンを65歳の定年で終えた人でも、その後2、3回はチャレンジできる。
そう考えるとビジネスのやり方を知っている人と知らない人では、生涯に得る、お金や人脈や知識は、大きく変わるのではないだろうか?
お金をかけない会社設立の仕方を知っているだけでも、最終的に大きな差が出てくるのではないか?と思う。
お金で失敗しなければ、大抵の人は立ち直れるし、再度チャレンジできる。
負債を抱えすぎるから立ち直れなくなってしまうのだ。
人はたとえ失敗したとしてもチャレンジしたことによる満足度・幸福度は上がっているとも考えられないか。
チャレンジする人の事を思って、今まで成功した創業者の視点とはどんなものなのだろうか?
これをすこし考えてみたい。
ほとんどの人は、いつか自分にチャンスが来ると考えてしまっている。
時代が良いか、悪いか、これが流行るとか何とか‥。
創業者の視点とは、そんなチャンスを探し求めたものではない。
多分当人は時代や追い風等、そんなこと考えて創めてはいない。
もちろんこの商品やサービスは価値があるはず、必ずわかってくれると思って動いてはいるだろう。
しかし全く新しいビジネスを一から作り出そうと考えた人でもない。
そもそも全く新しいものでは、顧客がわからないし、欲しがらない。
ただひたすらに働いてはいるけれどもちょっとだけ人とは視点が違うところがあった、と言う事だろう。
今やっている普通のビジネスを、普通ではないくらい、うまくやれる視点を持っていたということ。
その視点を持てた人が、のちに創業者になれたはず。
さらに必要なことは、ビジネスがほぼ勝手に成長してゆかなくてはいけない。
ここに来て初めて時代が良いといった判断や視点もあったかもしれない。
そしてビジネスが成長するためには、あなたがシャカリキになって働かなくとも、ひとりでに勝手に成長してゆくものでなくてはいけない。
それは例えば子供の様なもの。
子どもが小さいうちは、手間はかかるが、成長するにつれて、徐々に減ってゆく。
ちゃんとその成長を見守ることは必要だけれども、そのような視点が無いと創業者にはなれない。
多くの人が間違えてしまうのが、自分を中心にビジネスを作ってしまう事。
自分を満たす事しか興味がない人が多い。
スキルが上がるとか、お金が儲かるとか、人脈が広がったとか・・・。
もちろん始めに、自分にエゴがある事を否定はしない。
これは強烈なモチベーションになるので、会社設立時に存在していてもよい。
しかし会社がすこし大きくなってゆけば、エゴを消滅させないと、さらに大きくなってはいかない。
ビジネスとは、接触するあらゆる人のニーズを満たして、ライバル企業よりあなたの方が、優れたビジネスであることが大事。
多くの人に喜んでもらって、必要とされ、競合他社より抜きんでていることが必要。
見込み客、顧客、パートナー、外注先、関連先、これらを満たす事も必要。
さらに極力自分の仕事は減らしてゆき、自分の時間を作る。
その時間にマーケティングの仕組みを作る。
そして重要で且つ必要なことは、人材採用の仕組みも作る事。
これによって成長軌道に乗れる。
これが成功の事実。
成功するビジネスの本質。