人間の脳は、年代によってその能力を大きく変化させる。
これはとても神秘的な働きだと思う。
たぶん幼少期には幼少期の、成長期には成長期の、そして老齢期には老齢期なりに必要な能力を確保していることによる。
その時期に獲得できないと、次に進めない、つまり生き延びれないので、そのようになっていると思う。
そのためその年齢による脳の変化と、その時に何が出来るか、出来ないかを知ることはとても重要だ。
この何ができるか、出来ないか、これを知ってから学習すると効率が良い。
子どもさんを持っている親ならば、これを知ってから子育てするとよい。
1~3歳まで
この時期は、海馬が働いていない。
それで、見たこと聞いたことは記憶できない。(と言われている。しかし近年、体内記憶がある赤ちゃんや前世記憶がある赤ちゃんも多数出てきた)
しかし唯一スキンシップの記憶は残る。
これは線状帯と言う場所に記憶が入るため。
赤ちゃんお肌を触ることによって、お母さんを認識して、安心感を持つ。
これは直感をつかさどっているらしい。
しっかりスキンシップすることにより、他人の恐怖が起きないようになるらしい。
大人になって人間恐怖症になる人は、このスキンシップが足りなかった人が多いらしい。
スキンシップによって直感力もこの時期に備わる。
3~6歳まで
この時期は、海馬が動き出す。
海馬から記憶が、側頭葉に無意識に送り込まれ蓄積される。
この時期に同居する人の価値観が、そっくりそのまま入る。
なのでお父さんお母さんのその時の価値観が、その子のその後の世界観になりやすい。
感覚や映像がそっくりそのまま入る。
映像より音の記憶の方が残りやすい。
映像は進化した記憶なので、音読の方が記憶されやすいらしい。
また10歳までは、左脳の条件付けが出来ないので、親と先生や目上の人などの関係性の違いを変化できない。
そのため対応を変えられない。
たとえば、家で朝起きた時に。「おはようさん」と言うっていると、
先生に会った時にも、「おはようさん」と言ってしまう。
10歳~
左脳の方が優位に働いてくる。
ロジカルな条件付けができるようになる。
14歳ぐらいまでは、丸暗記が良く出来る。
14歳~
脳が進化することによって、丸暗記が出来なくなる。
この時期を超えると、九九が憶えられなくなる。
逆に推測や流れが分かるようになる。
今まで記憶に頼り、丸暗記して成績が良かった子が急にできなくなるので、勉強方法を変える必要がある。
30歳~
結晶性能力と言う、分解し、組み替え、新しいものを生み出す能力が発達してくる。
40歳~
ほっておくと脳は、老化してゆく。
何でもよいので新しいものを入れれば、脳のパフォーマンスは落ちない。
記憶のメモリーは100%働かないので、どんどん入れてよい。
忘れているのではなく、膨大な量の記憶があるので、検索に時間がかかっている(らしい)。
使えば使う程よくなる。
今の私は、使えば使うほど良くなると信じたいものだ。