外注先や社員を日々管理するのは、なかなか難しい。
でも、あなたが態度を少し変えれば、社員全員に「きちんと」働いてもらうこともできます。
私も、取引先の優秀な社員が、1夜にしてクビになった事は、生涯忘れられません。
このときにスタッフ管理について大いに学ばせていただきました。
彼の個人的なこともあるので詳細は語りませんが、本当に「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」の例えを見るようでした。
このとき学んだことは、管理職としてのリーダーシップの発揮で、スタッフをどのように管理指導するかということです。
原則は、最悪なスタッフ管理を招いている原因を取り除くことです。
もっとも多い原因です。
それは、大方の問題はあなたが生み出しているということです。
そして、その根本原因は、「恐れ」です。
残念なことに、管理職の多くは「恐れ」ながら管理しています。
「Aさんにこんなことを言ったら怒るのではないか」、「Bさんはもしかして辞めてしまうのではないか」という恐れから、言うのを躊躇しています。
こうして、本来言うべきことに口をつぐんで、お茶を濁したような議論をしたり、ただ叱責したりします。
その結果、スタッフは誤りをしっかり正されることもなく、きちんと管理指導されることもありません。
その様な態度でいると、会社全体に悪い文化が育っていきます。
管理職も、決して自分の部下の成果に満足することはありません。
ここで、あなたにとって必要なことは、次の気構えです。
「スタッフにきちんと働いてもらうためなら、スタッフが辞職することも恐れない!」
管理職に必須の気構えとは?
簡単に言えば、社員や外注先との人間関係や成果を必要なレベルに持って行きたいのであれば、あなたは厳しいことも、耳が痛くなるようなことも積極的に言う必要があるということです。
恐れていては、管理職は務まりません。
スタッフにきちんと働いてほしいとあなたが本当に思っているなら、スタッフを失うこともいとわない、という気持ちを持つことです。
言い換えれば、あなたは管理職として、リーダーとして、常に、「例外なく常に」、スタッフに言うべきことを言わなくてはいけないということです。
「厳しいことを言うことがまさに、社員のパフォーマンスに、そしてつまるところあなたの会社に最高のインパクトを与えるのだ」というマインドセットを是非取り入れてください。
あなたがスタッフに対して残酷なまでに正直になって、率直に語った場合、次の2つのうちのどちらか1つが起きますが、あなたにはどちらもプラスに働くということです。
1. あなたは、自分の会社にふさわしいレベルでスタッフに働いてもらえるようになる。
2. あなたの会社のニーズに応える気がないスタッフは、自分から会社を辞める。
これはどちらにしてもあなたは今より良い状態になるということです。
コロナなどが蔓延している、危機的状況だからこそ、本当に優秀なスタッフが判別され、心から一致団結できるチームを創り出すことが出来ます。
コロナ禍、皆で乗り越えてください。