建築士という仕事が、ただ何となくかっこいいなと思って始めた方はいませんか?

白状しますと、私もそうでした。

しかし建築士の仕事を始めてすぐにわかったことは、とにかく忙しい。

時間がない。

徹夜しないと仕事が終わらないのです。

同僚などは、事務所のデスクの下に、自分専用の寝袋が置いてあるぐらいです。

最近は、こんなことはないかもしれませんが、私が経験した30年も前の小規模事務所では、徹夜などは当たり前でした。

そして責任は重い。

これらを少しでも軽減する方法はないのでしょうか?

あります。

回避する方法は、あるのですが、ほとんどの事務所が出来ずにいます。

それはなぜでしょうか?

解決策はいたって簡単。

パートナー事務所を探して、ネットワークを組んで一緒に仕事をすることです。

自分がするべき仕事を絞り、他の仕事は全てを行ってもらう。

自分の強みだけの仕事に集中、特化してゆくことです。

しかしパートナー事務所を本気で探し始めようと思う時は、中々来ません。

私も同じでした。

若いうちは、私のデザインが一番だなどと、本気で思っていましたのでなおさらです。

忙しすぎて、この仕事をこのまま継続してゆけば体がもたない。・・・・・

そして実際に病気になった時でした。50代半ばでした。

血糖値が大幅に上がり、すぐに検査入院となりました。

初めて本気で、協力してもらえるパートナー事務所を探しました。

そしてそのためにはマニュアル化が必要。

マニュアル化に関しても時間がかかる。

この話は後日したいと思います。

だったら初めからパートナー事務所を探し、将来的に関係性を構築しながら付き合ってゆく仲間のような事務所を増やすことが必要です。

出来れば、病気になって倒れても、数カ月は収入がなくならないような関係を築ければ、なおよい。

エゴを捨ててゆけばできるはず。

自分が営業し、契約した仕事という思いが強く出てしまうのが失敗の始まり。

パートナー事務所に対する対応が、「下請け事務所」という感覚では、いつまでも失敗する。

これは当然で、相手側も感じるので、長続きはしない。

関係性も築けない。

時には取引側だけではないノルマを、自分の事務所に課す必要もある。

たとえば年間取引量を決めて、それを必ず発注するとかである。

なかなか計画通りに行かないが、相手側に思いは伝えることは出来るだろう。

あなたも病気になった時に助けてもらえる事務所仲間をぜひ作っておきたい。