の頃の建築士の資格は随分と難しくなってしまったように感じます。

やはり姉歯問題によって、特に法規と構造が難しくなっているように感じます。

 

そして合格者が、毎年3500人ぐらいになっているのが残念でなりません。

私は、社会的に建築士が必要とされる数はもっと多いのではないかと思っています。

 

この数は、受験者のレベルも落ちているのでないかと言う気もしています。

一生懸命頑張っている受験者には、少し厳しい言葉かもしれません。

建築士は、昔と比べ、人気がない資格になりつつあるのではないか?とも感じていますのでお許しください。

 

建築士は、とてもやりがいはありますが、長時間労働を強いられ且つ責任が重い。

今や設計・監理だけをしていたら、仕事をとることが難しくなってしまう職業でもあります。

それゆえ理工学系で優秀な人は、ITや他分野へ行ってしまっているのかもしれません。

 

どうすれば昔のような人気の資格になれるのでしょうか?

 

その答えは、やはり社会が建築士を必要としないと、ダメだと思います。

 

今現在、APECアーキテクト資格があります。

これは、日本とオーストラリア、日本とニュージーランドとで相互承認の取決めを締結しているものです。

それぞれの国の固有事項に関する面接審査に合格すれば、一般に課される試験や審査を受けることなく現地のアーキテクトに登録され、資格を取得できるものです。

取得できれば、現地で単独で建築設計等の業務を行えるようになります。

このような国際間での取り決めを進めて、世界中どこでも活躍できる資格を創設できれば、復活できるようになるのではないかとひそかに考えています。

1級建築士の国際資格の創設です。

ぜひ日本が中心になって、国際資格の枠国を作っていってくれることを期待しています。

 

私は平成元年に資格を取りましたので、31年間、建築士として生きてきました。

その中で何が一番良かったかわかりますか?

建築士を持っていると、普段なら会う事すらできない人でも、相手は聞く耳を持ってもらえるということです。

有名な経営者であれ、大規模企業の社長さんであれ、専門家として話が出来ることです。

 

全く知らなかった人が話を聞いてもらえるということがどれだけ人生を変える事かわかりますか?

後々の人間関係だけでなく、収入も知識も価値観も変え、人生を豊かにしてくれるのです。

 

皆さんが今後生きてゆくときに、どんな人と巡り合うことが出来るかが、あなたの人生を左右する大きなファクターです。

人生は出会いで決まります

 

そのためにも、ぜひ建築士になってください。