そもそもなぜあなたは資格を取るのでしょうか?

そう聞かれれば、ほとんどの人が、独立したいからとか、独立に有利だからと答えるでしょう。

もちろんスキルアップや、社内での手当てが増えるからと言う方もいると思います。

 

資格業での起業では、その仕事を独占できる有利さがあります。

 

資格がないとできないことがあるので、資格がない人より有利では?と考えます。

実はこれが大きな間違いの始まりなのです。

 

資格で起業するということは仕事の幅を極めて狭くしてしまうのです。

資格で起業を始めると、その資格に関する仕事以外は一切しなくなる(事が多い)のです。

資格業特有の特質で、これを「職域の問題」と呼んでいます。

 

建築士は、どんな建築種でも設計出来ます。

例えば病院、工場、店舗、マンション等々。

これらの建物の中でお医者さんとして医療サービスをしたり、メーカーとして商品を製造したり、商品を販売したり、不動産を所有してビジネスをする人たちがいるのです。

つまりクライアントやその建物を実際に使う人たちです。

 

つまりこれらの方に考えられるビジネスとしては、コンサルティング、セミナー、起業家向けの教材販売、パートナーのマッチングビジネス、ロゴ作成など、あげたらきりがありません。

これらの仕事で画一的ではないので、自分から探さないといけません。

しかし探せば探すほど出てきます。

 

ところが建築士になった途端、設計・監理しかしなくなり、仕事の幅を狭めてしまっているのです。

 

これを無くすためにはどうしたらよいでしょうか?

これは初めに大義名分を決めておくことが有効です。

ミッションなどと言うものでなくても構いません。

 

例えば、

「医療界を充実させ、さらに入院患者の環境を良くしたい」

「このメーカーの製品が好きなので、世界規模にし、この商品を教えたい」

「福祉の世界をもっと身近にしたい」

この様に何でも構わないのですが、このような大義名分を作っておくと、他の建築士との差別化が出来、分かりやすいのです。

そしてその周辺業務を行ってゆくのです。

 

こうして見つけた、周辺ビジネスでは、どんな基準で採用していけばよいかを次回お話ししたいと思います。