From:山本和弘

 

あちゃ~ このお店、失敗やDSCF1454(kiritori)

 

3月に愛知県内の地方都市の駅前再開発に伴う、商業施設の開店がありました。

 

私は商業施設内の、フードコートで、食事をしながら、お客さんの行動を観察していました。

 

そうすると ある店舗の前で、それもかなり遠巻きに、立ち止まってメニューを見ながら考えております。

 

そして2人連れ、3人連れの方たちも、遠巻きに見ながら何やら話しながら、考えているようです。

 

そしてどうなったか?

結局、「買わない」と言うものでした。

 

みなさんの取った行動は、遠巻きに見ながら考え、去ってゆく。と言うものでした。

 

この店舗、完全に失敗です。

その時に出た私の言葉が、「あちゃ~このお店、失敗や」、です。

 

どうしてでしょうか?

 

このお店は、フードコート内でも、他のお店より、間口が大きく、POPのメニュー幅もありました。

 

ですので、お客さんは、初めにこのお店が目につきます。

 

ここまでは良いのです。

 

ですが売れないのです。

 

お店の周りがとりわけ暗いとか、活気が無いとかではありません。

なぜでしょうか?

 

私にはすぐに分かりました。

メニューが多すぎるのです。

 

POPの数が、15個もありました。

 

値段の差もあまり違いはなく、順列組み合わせの様なメニューです。

 

バリーシュワルツ著の「何故選ぶたびに後悔するのか?」を御存知ですか?

 

もう完全に、この本の通りになっていました。

 

この本は、現代は、あまりにも選択肢が増えすぎて、弊害が生まれているのではないかと指摘しているものです。

 

一般に、選択肢が増える事は豊かになるはずだ! と考えられるけれども、本当は、逆で、満足感にはつながらず、さらに悪い事には選んだ後も、もっと他によいものがあったのではないかと言う、「後悔」さえも生まれると言うものです。

 

そうです、選択肢の数が増えると、知らず知らずのうちに「後悔」のストレスさえ生むのです。

 

オープン初日でしたので、このフードコートを見るお客さんは、すべて初めてのものばかりです。

 

商業施設内の買い物であれば、チラシに載っているものを目当てに来ているかもしれません。

 

しかしフードコートは、お腹がすいたのでとか、お昼なのでとかで、ついでに立ち寄っていると考えられますよね。

 

だからそんな時に、15種類ものメニュー(たぶん単品のメニューや、サイドメニューを合わせたら30以上あるのではないでしょうか)を見せられて、決める事に疲れてしまっているのです。

 

もっと他に買いたい、お得感を感じられる、見るべき「商品」があるだろう。こんなことで考えている暇はない。よさそうだけれども、普通の様だし一瞬での決断は、「後悔」を生みそうだ。ここは駅前なので、いつでも来られるので辞めておこう。他を回ろう。となってしまったのです。

 

実際にはお客さんの多くは、おなかがすいているので、食べない事はありません。

 

結局、「後悔」しない、大手チェーン店に吸い寄せられていました。

 

ならばもともと知名度の低いこの様なお店は、どうすればよかったのか?

 

そうです、オープンセールです。オープン期間の1週間は、「これ!1押し」「これ!お買い得」として、主力商品を決めておけばよかったのです。

 

この単品メニューだけを前面に売りだして、買ってください。食べてみてください。きっとご満足いただけますよ。とやればよかったのです。

そうすれば忙しいオペレーションもこスムーズです。

より多くを売りたいがための、15種類のフラットメニューはいただけませんね。

 

 

 

PS 居酒屋などでは、店内の壁に、短冊状で、100種類のメニューがある事もありますね。お店に入ってしまったあとは、お客さんは買わずにはいられないし、少しでも長居してもらって、買ってもらいたいし、いつも来ている常連さんには、飽きさせないためにも、これは必要ですね。これと上記の思考は違いますね。

 

PPS 飲食店経営で、将来不安だと言う方は、こちらから

http://www.kao55.com/shopsl/